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金継ぎ

  • 執筆者の写真: riematsubara
    riematsubara
  • 8月2日
  • 読了時間: 1分

今回のイタリア行きでは不思議なご縁がいくつかあり、そのひとつが「金継ぎ」でした。イタリアで「金継ぎ」がブームになっているというのです。

私は、随分前に漆作家の方と「漆の絵本」を作った事がありました。それ以来「漆」という自然の接着剤はわりと身近なものになっており、お気に入りの陶器類がヒビが入ったり欠けたりしたら、生漆を使って自分で繕っていました。

一時は金を貼る華やかな金継ぎも楽しんでいたけれど、最近は元の形に沿った、さりげない繕いが自分に合っていると感じていました。

そんなある日、長年師事している茶道の先生から茶碗のヒビの繕いをお願いされました。しかし、よりによって名陶の非常に高価なもの、、、「とんでもない!」と即辞退申し上げたのですが、何故か受け入れてくださらぬ師匠、、、。押し問答の末、結局はやらせていただく事に。時間をかけて、丁寧に、その器と尊敬する持ち主を想いながら、作業を進めるうちに「あれ!これって自分の作品作りと同じかも!?」と気が付いたのです。

師匠は、私にこの事を味わせるために依頼してくださったのかも知れません。



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