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  • 執筆者の写真: riematsubara
    riematsubara
  • 10月26日
  • 読了時間: 1分

更新日:10月27日

学生の頃、ヤン・シュワンクマイエルやクエイブラザーズに憧れて、8mmや16mmフィルムでストップモーションアニメーションを作っていました。その手間と費用にいつも頭を悩まされつつも、本来動かないオブジェが動くという魔法のようなトリックに夢中になっていました。時はまさに、フィルムからビデオの移行前夜、フィルムの質感が好きだった私は、ビデオへの反発から自然とオブジェを動かすことより、オブジェ本体を作る方へと制作の立ち位置を変えていきました。

最近になって、簡単にスマホでムービも撮れるので、自身で作ったオブジェを軽く動かして楽しんでいます。

やはりanimation(アニメーション)の語源でもあるアニミズムの意味「万物には魂が宿る」の如く、動くことでそのオブジェ自身が命を受け取ったみたいで、単純に面白い。

せっかくだから、昔取った杵柄で、動画も、ちょっとずつやってみようかと思う今日この頃です。

動画の作品はシャンパンコルクで作りました。白鳥の嘴は使い古しのペン先です。©︎Rie Matsubara


  • 執筆者の写真: riematsubara
    riematsubara
  • 10月7日
  • 読了時間: 2分

マツバラリエ個展

「le scale=階段」

10/10−19 October

open12-17


まだ小学生低学年の頃、庭に父が作った長方形の池の中に中洲が作ってあり、そこに溶岩石でできた小さな箱庭のようなものが置いてあった。それは中国かどこかの渓谷のお寺を模しているような作りで、小さな階段が彫ってあった。私はこの小さな階段がなぜか大変気に入っていた。階段があることによりリアルにこの世界に入りこむことができたのだ。自分の指を足に見立てて、階段を登り、小さな自分になって苔むしたこの世界に入り込んでいた。

考えたら、その頃から、階段が好きになっていた。当時平家に住んでいたが、その後改装で2階屋になって階段ができたことがとても嬉しかった。階段は全く違う空間に連れて行ってくれる魔法の絨毯のように思えた。


と、前置きが長くなりましたが、美しくおおらかな大磯で、この「階段」をテーマにした個展を開催します。


「階段でてやつは自分の意思がないと利用できない。「登る」「立ち止まる」「降りる」どれを選んでも違った景色が広がっているでしょう。」マツバラリエ


「飲み終えたワインやシャンパンのコルク、使い切って小さくなった鉛筆。役割を終え捨てられてしまう運命のものにリエさんが,新たな生命を吹き込み生まれた愛しい作品たちをご覧いただきます。

10月にuramichiは大磯に移り

5年目を迎えます。

記念日に相応しい、この作品展にて皆さまと共に過ごせることを心待ちにしています」

uramichi 伊地知史さんの言葉より



神奈川県中郡大磯町国府本郷1345−3

Tel 0463-20-9378

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Instagram @uramichi_________

 

バスでお越しの方

a. 「城の下」下車徒歩約3分

b. 「城山公園前」下車徒歩約15分

車でお越しの方

店舗前に駐車場2台


  • 執筆者の写真: riematsubara
    riematsubara
  • 8月2日
  • 読了時間: 1分

今回のイタリア行きでは不思議なご縁がいくつかあり、そのひとつが「金継ぎ」でした。イタリアで「金継ぎ」がブームになっているというのです。

私は、随分前に漆作家の方と「漆の絵本」を作った事がありました。それ以来「漆」という自然の接着剤はわりと身近なものになっており、お気に入りの陶器類がヒビが入ったり欠けたりしたら、生漆を使って自分で繕っていました。

一時は金を貼る華やかな金継ぎも楽しんでいたけれど、最近は元の形に沿った、さりげない繕いが自分に合っていると感じていました。

そんなある日、長年師事している茶道の先生から茶碗のヒビの繕いをお願いされました。しかし、よりによって名陶の非常に高価なもの、、、「とんでもない!」と即辞退申し上げたのですが、何故か受け入れてくださらぬ師匠、、、。押し問答の末、結局はやらせていただく事に。時間をかけて、丁寧に、その器と尊敬する持ち主を想いながら、作業を進めるうちに「あれ!これって自分の作品作りと同じかも!?」と気が付いたのです。

師匠は、私にこの事を味わせるために依頼してくださったのかも知れません。



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